MUSUPERUHEIMU

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第49話

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 『な?なんじゃ?大気中に漂うこの異常フォトンは?』

俺に撃ち抜かれ横たわるガーディアンから
Drエッグマンの声が響く

 「闇の結界ですよ」

その言葉に応えるように言葉が背後から聞こえてきた

 『…?…』

その声に俺が振り返るとそこには奇妙な仮面をした
フォーマーが立っていた

 (…何者だ…?)

 『その仮面?さては貴様アークズの騎士の1人か…!?』

俺の疑念を解するようにDrエッグマンがそう叫ぶ

 「ええ御初にお目にかかりますアリエスと申します
  以後お見知り置きを…黒炎公」

その男は俺の方を見据えそう呟いた

 『…貴様…何者だ…?』

 「さて?自己紹介はしたばかりですが?」

 『…姿を在れども貴様からは気配が感じられん…』

・・・ジャキ・・・

俺は右手の大剣を構え直した

 『…人外の者か…?』

 「これはこれは…」

アリエスはおどけた様に両手を上げると

・・・ヴォワン・・・!

右手を素早く振りその手の先から黒紫色の波動を飛ばしてきた

・・・ガッ・・・!

俺はそれを避けると波動をそのまま飛んでいき

 『なんじゃと!?』

後方に倒れていたガーディアンに直撃し

・・・ブシュー・・・ガァァン!!

滅魂の波動をくらいガーディアンは一瞬にして爆ぜた

 「フフフ…用の無い人物には御退場願いましょう」

遠隔操作のガーディアンだったのだろうが
Drエッグマンには用は無いという事か

 「まずは楽な方から行こうと思ったのですが
  あちらのお嬢さんの所には面倒な猟犬がいましてね
  私、犬が苦手なんですよ」

 『………』

 「ですからまずは貴方から頂こうと思いまして」

 『……』

・・・ガッ・・・!

俺は沈黙のまま仮面の男へと間合を詰めた

・・・ヴォン・・・!!

俺は右手の大剣を横に薙ぐが

 「フフフ気の早い方ですね、何を頂くかも口にしてないというのに」

音ひとつ立てずアリエスは俺の斬撃を姿勢も変えずに避けた

 『…察しはつく…』

 「そういえば貴方はアヌビスとも接触してましたね…
  ならば面倒ですが私も本気でいかせて貰いましょう」

仮面の男はそう言うと再び手を俺に向けた

・・・ヴォワンヴォワンヴォワンヴォワン!!

その右手から連続してメギドが放たれ
俺はそれらに追われるように避けていく

・・・ヴォワン・・・!

連続するメギドの一瞬の途切れ目見つけ俺は再び
アリエスに向かい踏み込むがその瞬間アリエスは両手を広げ

「…クラウドキル…」

そう唱えた瞬間、アリエスを中心に毒々しい色の煙状のものが
広がり間合に踏み込んだ俺を包み込んだ


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